埼玉県の白岡市にある柴山沼へぶらりと行ってきました、すこやか茶屋スタッフノブオです。

1, 柴山沼ってこんな沼

ここさいたま市中央区からは北へ30km程、車で小一時間程の距離にあります。

この沼は元荒川の侵食で形成された河川跡で、江戸時代（1720年頃）の干拓から徐々に規模が小さくなり、現在は公園として整備されその姿をなんとか残しています。

柴山沼は駐車場や自販機、トイレ、ウッドデッキ、東家、遊歩道などが整備されています。歩くと一周を30-40分程で回れる大きさです。遊歩道の他、釣り人の行き来で自然と作られた小道もあり、場所によっては水辺まで降りられる場所もいくつかあります。

地元の方々の憩いの公園というよりは、釣り人が各地から集まる沼といった感じが強いです。

2, 黒いサギじゃない、カワウ（川鵜）

そんな沼の中央の小島にじっとしている黒い大きめの鳥。


黒いサギなんているのかなと思って見ていると、さっと飛び立ったと思ったら水に潜り、体長はあろうかというほどの見事な鯉を咥えて水面に顔を出し、バタバタと暴れる鯉に合わせるように器用に頭を振りながら、その大きな鯉を一気に丸呑み。 すごい光景を目の当たりにしました。

後で調べてみるとサギではなくカワウでした。 鵜飼漁として使われるほど、狩の能力の高い鳥です。

3, カワウ（川鵜）の特徴

全長は80cmほどあり、ガチョウほどの大きさがある水鳥です。
全身はほぼ黒色ですが、成鳥の背中と翼に褐色味があります。
クチバシの先端は釣り針のように鉤型になっており、獲物を優位に捕獲します。
指の全てに水かきがあり、泳ぎも潜水もこなします。

4, 絶滅危機から急増のカワウ

カワウは河川の水質汚染などにより、餌となる魚が減り、1970年代には個体数が3,000羽、1960年台には2,000羽まで減ったなどと言われています。

Wikipediaによると、「1971年（昭和46年）の繁殖地は、愛知県鵜の山、東京都不忍池、大分県沖黒島の3か所のみとなった」とありますのでその激減ぶりは伺えます。

その後、河川水質の回復とともに魚も戻り、カワウの数も15万羽以上に増えたそうです。ところが、今度は増えすぎて害鳥扱いされるようになっているという、なんとも可哀想なカワウ、ダメな人間です。